今年もやってまいりました。事故委員会主催の救急対応研修。前年度は、救急対応の一般的知識を座学
で習得する研修と、心肺停止状態のご利用者発見をした夜勤職員の、救急隊搬送までどのように対応する
かを疑似体験を通して学ぶ実地研修の2本立てでした。
今年度は、まず消防署からレサシ君と命名された人形と、研修に対応したAEDをお借りし、胸骨圧迫
(心肺蘇生)とAEDの使用方法についての、初歩的な実技研修を実施しました。
なかなか研修する機会がなく、準備したレサシ君を、一時的に空部屋のベッドでお休みして頂いた際、
回収を忘れ夜勤に突入! 何も知らない夜勤者が、巡回時で発見! それはそれは驚いたそうです(笑)
やっと陽の目を見たレサシ君、、率先して体をゆだねて頂き、研修に協力してもらいました。
研修では、まず参加職員に胸骨圧迫を実施してもらい、その後、講師からの質問、ならびに指導を行な
い、再度胸骨圧迫を実施し、最後にAEDの説明と実際の動作確認を行ない、研修修了となりました。
講師からのやり取りはといいますと!(一部)
ℚ1.胸骨圧迫時に硬い床面でやるのはなぜ?
A.ベッドなど柔らかいところでやると、マットが力を吸収して対象者に上手く力が伝わらないから!
いいね!わかっているね!ちなみにゆうあいの郷の救急カートには、そのための板があるから。
移動が難しい大柄なご利用者などは、その板を敷いて対応して下さいね!
Q2.胸骨圧迫の場所は?
A.大体胸の真ん中あたり。ここです。
具体的にわかるように話して下さい!
えーと、
一般的には、左右の乳頭を結んだの線の中心上の胸骨と覚えておいて下さい。
Q3.胸骨圧迫の1分間の回数と深さは?
A.60~80回位?深さはう~んこれくらいかな?
60~80回は遅いよ!死んじゃうよ! 100回~120回で深さは5cm。”うさぎとかめ”、”アン
パンマンのマーチ”、”世界に一つだけの花”、”ドラえもんの歌”などが、そのリズムだそうです! また、
人工呼吸を併用する場合は、ゆうあいの郷ではアンビュー使用するんだけど、その時は、胸骨圧迫30回
行った後、人工呼吸を2回、これを繰り返します。胸骨圧迫は、AEDで解析時間、放電以外は絶え間な
く行うことが大前提です。だから疲れるから、発見者含め、多くの人に状況を知ってもらい、順番で胸骨
圧迫することが必要なんです。
などなど、
参加した皆さん、人形を使用しての体験は、過去に、消防署、自動車学校、他施設で過去に行なったこ
とがあったようですが、時間がたっており、改めて体験することで思い出し、いい勉強になったようで
す。最終的には、研修参加の職員の皆さん、しっかり胸骨圧迫できていました。ご家族の皆様安心して下
さい。
ゆうあいの郷の事故委員会では、今後においても、救急対応、誤薬防止等、事故予防に関しての研修を
より多く実施し、職員のレベルアップを図り、利用者の皆様のもしもの時、安全に過ごして頂けるように
心がけていきます。
救急対応に関しては、昨年度9件の救急要請による対応があり、振り返ると、その都度反省点がありま
した。その反省点をしっかり分析し、糧として対応できるように、今後の研修に組み込んで欲しいと思い
ます。
最後になりましたが、今回の研修で使用した資料添付します。(日本赤十字社HPを参考)