ゆうあいの郷では、介護職員の介護全般に渡る知識(技術)の向上を目的に、各種委員会が主体となり研修会
や、外部講師をお招きしての研修を行っております。また、今年からはオンライン研修を取り入れています。(詳
細はHP”オンライン研修開始です”をご覧ください)
5月16日、5月20日 2回に渡り、大王製紙(株)から小平様を講師としてお招きし、排泄介助技術向上
の一環として、オムツの当て方説明会を実施しました。
排泄介助は、食事介助、入浴介助と並ぶ、身体介護の1つで、皮膚トラブルなく、安眠できる等、利用者の皆
様を快適で過して頂くための非常に大切な介助であります。そして何より、オムツをいかにきれいに、正確に、
早くあてることができるかどうかは、介護する我々職員の永遠のテーマです。それゆえ慣れた方法で扱いがちで
すが、正しく使用しないと、性能を活かし切れていないケースもでてきます。 当て方が、不適切な場合は、鼠経
部、背中から排泄物が漏れて衣服を交換しなければならず、介助に時間がかかり、利用者の皆様に負担をかけて
しまいます。またご利用者が違和感を感じ、オムツを外されたりもします。更に交換時間、回数が適切でない場
合、オムツをきつく締めすぎた場合は、皮膚トラブルの原因にもなります。
研修では、使用するご利用者の身体状態、オムツの性能を理解してうえでの、オムツ(アウター)サイズ、並
びに、中に装着するパッドの選択方法、尿、便漏れを防止するための様々なあて方、パッドの使用方法等を前半
の講義でお話しして頂きました。後半では、職員がおむつを当てる方、当てられる方に分かれて実技を行い、指
導を交え、丁寧に教えて頂きました。実際におむつを当てられた職員が、不適切な当て方をした時の不快感は、
身をもって実感できたようでした。全体の講習会が終わってからも、講師に色々と質問するなど、参加した職員
も大変興味をもって学ぶことができました。
今回の研修内容を、職員ひとりひとりがしっかりと理解し、ゆうあいの郷で生活される利用者の皆様に負担が
かからない排泄介助が実践できればと考えています。
研修とは字の如く”研いて修める”ということです。職員はしっかりと今回の研修で習った知識(技術)につい
て、顧みて自分自身で内容を理解し、自分の知識として吸収して頂きたいものです。何事も、受け身の形ではな
く、自ら進んで取り組む姿勢が大切ですし、そうしないと知識も身につきませんから!
その上で、教わった知識を実践することで、上手くできたときの達成感、逆に上手くできなかった時のなぜ?
どこがいけなかったんだろうか?と考え、次に進もうとする向上心が生まれ、介護職員として成長できるものだ
と思っています。