医療、介護の現場においては、感染予防対策としてスタンダード・プリコーション(標準予防
策)が基本とされ、最も重要な対策であり、日常的に実践しています。
スタンダード・プリコーションとは、すべての血液、体液、分泌物、嘔吐物、排泄物、創傷皮
膚、粘膜などは感染源となりうるものとして取り扱うという考え方です。その考えに基づいて、
手洗いやマスクや手袋などの個人防護具の着用、感染したご利用者の配置や移動、環境管理、器
具や布類の取り扱いなどを行います。
今回6/19から6/22の4日間、感染症予防対策委員会が主催し、感染症対策の基本である
手洗いの研修を、手洗いチェッカーを使用して実施していますので報告します。
手洗いチェッカーの使用方法は以下の通りです。
①専用ローションを手に塗ります。(専用ローションは汚れや菌に見立てたものです。)
②普段通り、せっけん液や、水を使用して手の隅々まで手洗いをします。
③手洗いチェッカーの電源をONにして、手洗いチェッカー本体に手を差し入れます。
④手洗いチェッカーの特殊なライト(ブラックライト)を手に照らすことで、洗い残したローシ
ョンがあれば、青白く光ります。(光る部分は汚れや菌が残っていることを示します。)
洗い残しがあると、ブラックライトに反応した専用ローションが青白く光るため、どの部分の
洗い方が不十分であったか一目瞭然です。各職員が、普段通り手洗いを行い、用意しているアン
ケート用紙の回答、並びに洗い残した部分を記入して研修は終了です。
毎年この研修を行っておりますが、しっかりと時間をかけて、丁寧に手洗いをしないと、爪の
溝部、手指のしわの部分などには洗い残しがみられ、改めて正しい手洗いの大切さが再認識でき
ます。