ゆうあいの郷では、介護職員の介護全般に渡る知識(技術)の向上を目的に、各種委員会が主体とな
り研修会を行っております。
2月28日身体拘束委員会主催の、「身体拘束の基礎知識」と題し研修を行いました。
研修では、①身体拘束の目的 ②身体拘束の具体例 ③身体拘束の弊害 ③身体拘束の方針と、3つ
の原則において、資料に沿って研修が進みました。
今回の研修は、介護を行なう上で基本中の基本でありますが、身体拘束は、介護現場の忙しさ、利用
者様の安全確保等といった名目で、いつしか日常化し、職員の認識も薄れ、忘れがちとなりやすいとこ
ろであります。特に、「ちょっと待っててね。」、「~しちゃダメ。」や、「立ち上がらないで!」など知ら
ず知らずのうちに、利用者様の行動を制限するスピーチロックを使いがちです。
また、身体拘束によって体を自由に動かせなくなり、普段できていた日常生活動作であっても身体的
な機能が低下が進みできなくなってしまうケースや、それが原因で、認知症を進行させ、寝たきりとな
るケースもあること、そして何よりも、人間としての尊厳を守って、QOL(生活の質)を向上させ介
護していくことが、本当の意味でその人を介護するということを肝に銘じる業務にあたる必要がありま
す。
まず身体拘束は、”やってはいけない”ということを前提とし、高齢者ケアにおいて本当に必要なものは
何かも含め、頭に入れなが日々対応し、利用者の皆様と向き合っていきましょう。